2015年4月21日火曜日

古いカメラ



父の恩師の遺品として家にあった
50年ほどまえのPEN-EEという
ハーフサイズカメラ。
高校時代に家で見つけたとき
中にはまだ当時のまま
フィルムが収められていたのですが、
開け方が分からないものだから
ずっと奥の方にしまってありました。

ところが先日ふと思い立って
インターネットを駆使した結果、
いとも簡単に封印が解けてしまったので
失礼しますよ〜と仏壇に手を合わせて
現像に出してみたのです。

30年は優に超えていると思われるこのフィルム、
まだなにか写っていたら素敵なんだけどな。
考えただけで胸が高鳴る。

しかし結果は予想通り
フィルム褪色のためプリント不可。
現像から返ってきたフィルムを
蛍光灯に透かして見ると
ごくごく薄っすらと山や木のようなものは
確認できるんだけどなぁ、、

持ち主のお爺さんは旅好きだったらしいから
このカメラもきっと
色んな景色を切り取ってきたのだろう。
私が生まれるずっと前、
お爺さんはどんな世界を見ていたのかしら

ファインダーを覗くたびに
会ったこともないお爺さんと
会話しているような気がして
いつもちょっぴりうれしくなります。